在留資格申請の現在
この数年の間にビザ申請は「オンライン申請」「押印の不要」「認定証明書の電子化」等により、劇的に変化しました。
①オンライン申請
私がビザ申請を仕事を始めた2017年頃、大阪から東京入管への申請を行う場合、朝一の新幹線に乗り、9時過ぎに品川の東京入管に着き、3時間ほどの待ち時間があり、申請を済ませ、大阪の事務所に戻ると夕方でした。
それがオンライン申請では、事務所に座ったままわずか数分で申請完了です。
以前なら1ヶ月に1人で50件の申請をするなど不可能だったでしょう。しかしオンライン申請のおかげで、50件どころか100件以上の申請も可能になりました。
オンライン申請だでなく、以下に記載した様々な制度の変更は、事務所の運営にとって非常に大きなメリットになっています。
②原本不要
オンライン申請では添付書類をPDF形式で送信するので、基本的に「原本」が要りません。申請の際の「在留カード」や「パスポート」の提示も不要。
「卒業証明書」や「成績証明書」の原本が不要になったことで、国際郵便にかかる手間と時間と費用の節約になっています。
③押印不要
書類への会社の押印も不要になりました。以前は申請書に必ず会社のハンコが必要でしたので、私はよく申請書類が出来ると大阪から京都まで車を走らせてハンコをもらいに行ったものです。これが不要になり、オンラインで申請することで、もはやビザ申請に「紙」は不要になったのです。
④追加資料もオンライン
以前は申請後に不足書類があると、入管から郵送で「資料提出通知書」が届き、書類を揃えてまた郵送で送るという手間が必要でしたが、2度の郵送にかかる時間4日程が短縮されますので、それだけ審査結果が出るのも早くなるはずです。
⑤認定証明書の電子化
認定申請で許可となった場合、これまでは認定証明書を受取り、それを本国に郵送しなければいけませんでした。オンライン申請初期の段階でも、審査完了のメールを受取った後、返信用の封筒を東京の入管に郵送し、認定証明書が送られて来るまで約1週間。それを会社に送り、会社から本人に郵送するとなると1ヶ月近くかかる場合がありました。
これが電子化されたことで、審査完了のメール=認定証明書になりますので、それを直ぐに本人に転送すればいいだけになったのです。
このような様々な制度の変更により、在留資格の申請業務は大幅に手間と時間と費用を短縮・節約出来るようになったのです。
2023年7月 |